ガイドブックの歩み

あるアパートオーナーのご相談から、当協会と障害者グループホームとの関わりが始まって10数年経ちました。2008（平成20）年に、障害者グループホームの普及に向けて厚生労働省、東京都福祉保健局、障害者および親の会、障害福祉事業者の皆様にご協力いただき、「福祉住宅等の安定供給に関する実務研究会」を組織し、３年半にわたり研究会を開催しました。その研究会成果の一環として、「障害者グループホーム 開設 に向けてのガイドブック」作成・発行しましたが、類書が少ないこともあり、想像以上にご好評をいただきました。

その後、「障害者自立支援法」から「障害者総合支援法」への改正がありました。また、区市町村・都道府県は障害福祉サービス等の提供体制及び自立支援給付等の円滑な実施を確保するために、３年ごとに障害福祉計画を定める必要があります。このような改定内容を盛り込むため、当協会のガイドブックも、以下のように版を改めてきました。

この度「東京都障害者・障害児施策推進計画（令和３年度～令和５年度）」が策定されたことに伴い、第４版・全面改訂版を発行することになりました。

第４版（全面改訂版）の概要

本書の内容（目次）

＜第１編＞障害者グループホームに関係する皆様へ
　　　第1章：障害者等の全体的状況
　　　第2章：障害者グループホームの歩みと現状
　　　第3章：障害者グループホームの開設　－物件取得方法、開設事例、情報入手
　　　第4章：障害者グループホームの開設方法
　　　第5章：障害者グループホームを取り巻く課題と関係者の声

＜第２編＞福祉系建物で不動産活用を考えてみませんか
　　　第1章　厳しくなっている相続税課税の現状と対策
　　　第2章　今後、成長が見込める賃貸需要とは？
　　　第3章　市場調査と事業計画の検討事例（東京都Ａ市での相談）

本書のポイント

①第６期・障害福祉計画に対応
東京都では、「障害者・障害児施策推進計画（令和３年度～令和５年度）」を策定し、まだまだ需要に応え切れていないので、障害者グループホーム利用者を今までの３か年計画よりさらに500名増加させ、2,500名分追加する整備目標としています。それに伴い変更された障害者通所施設等整備費補助制度等を盛り込んでいます。

② 整備費補助申請手続、指定申請手続を網羅的に説明
増えつつある障害者グループホーム需要に応えるべく、障害福祉事業への新規参入事業者が目立つようになっています。障害福祉への知識・経験不足のほか、問題点を指摘される事業者もあるようです。その対策として、この１～２年で申請手続きが変更され複雑になってきています。
また、整備費補助利用の有無により、障害者グループホーム 開設 の手続きが大きく異なります。ある意味で、お役所の縦割り行政の弊害と思われる部分が目立ちます。今回のガイドブックでは、変更になった新規開設手続きについて、図解しながら詳細に網羅的・体系的に説明しています。

③どのような不動産を利用できるのか、平面図で具体的に説明
障害者グループホーム 開設 を希望される方は障害福祉事業者だけにとどまらず、障害者の保護者、地主さん・家主さん、建築・不動産業者さんなど、さまざまな立場の方々です。また、それにより対象となる不動産も、所有地・借地、中古建物・新築建物と様々です。
一つ一つのグループホームごとに、開設希望者と不動産との組み合わせ方が異なります。このガイドブックでは、どのような不動産がグループホームに利用できるのか、どのような点に注意すれば良いのか、代表事例について平面図・写真付きで具体的に説明しています。

④初めて開設に取り組む方にも分かるよう、一から説明
初めて、障害者グループホームを開設しようとする方は、大きな夢を持たれています。一部には夢が先行して、開設にあたっての経費、開設後の事業収支等を計算されていない方もいらっしゃいます。大きな夢を実現するために、どこから着手して、どのように検討して、どのように具体化していくのか、分かりやすく解説しているのがこのガイドブックです。

本書の概要

編集・発行：公益社団法人 東京共同住宅協会
体裁：Ａ４サイズ２色刷（一部カラー刷）102ページ
発行日：2021（令和３）年12月15日 価格：500円（送料別）

ご購入希望のかたは、送料含む金額のご請求書と郵便払込取扱票を冊子とともにご送付致しますので到着後にご精算をお願い致します。銀行振込の記載もございますのでそちらもご利用いただけます。

本書のお申込み・本件に関するお問合せ先

公益社団法人 東京共同住宅協会　福祉事業部長　橘 (たちばな)
150-0001 東京都渋谷区神宮前６丁目２９番４号 原宿こみやビル４F
TEL 03-3400-8620　FAX 03-3499-1299