「貸管理の真の姿と流れを知って、経営に活かそう!!」
5月14日(火)、住宅金融支援機構本店1階すまい・るホールで賃貸管理の実状を知り、経営にどう活かしていくかを考えるセミナーを開催しました。第1部では当協会相談員・市野健彦より、「具体的な管理会社の実務から分かるプロパティマネジメントと大家さんの取るべき行動とは」とのタイトルで、豊富な経験を元に具体的な賃貸管理の実務をお話しさせていただきました。その中から、「管理会社の見極めポイント」のテーマについて内容紹介をさせていただきます。
1.飼主さんとペットの状況
1.管理を依頼する-その前のチェックポイント
管理提案を鵜呑みにするのは(要)注意。管理の実状を、事前にチェックすることが重要。
- 駐輪場の放置自転車はないか。
- ゴミ集積所は汚れていないか。
- 共用部分に、傘・段ボール・私物などの放置はないか、雑草は?
- 空室のポストに、郵便物が溜まっていないか。
- 古い情報が溢れて、掲示板が雑然としていないか。
事前チェックが終わったら、候補の管理会社を訪問し、自分の物件を見てもらい、査定依頼、修繕のアドバイスを聞きましょう。
2.空室が出た場合に、どう対応してくれるか?
- すぐに、(空き予定として)入居者募集を開始してくれるか。
- 賃料設定、リフォームの必要性などを的確にアドバイスしてくれるか。
- 原状回復工事について、きっちりした報告があるか。
- 退去精算、見積もり、原状回復工事はスムーズに行ってくれるか。
3.入居者募集に、どう対応してくれるか?
- 魅力のある募集図面を作成しているか。
- 募集条件決定後、7日以内に主要情報サイトに写真付きで掲載しているか。
- 10日に1回、空室物件の状況報告をしてくれるか。
- 他の仲介会社へ積極的に営業してくれているか。
- 物件募集看板は整っているか。
- 現地にキーBOXを設置して、いつでも案内できる状況になっているか。
- 仲介担当者に連絡し、案内状況をヒアリングしているか。
4.審査から契約までの対応は?
- 入居者を決めようとして、無理な交渉事をしていないか。
- 仲介業者任せにしないで、自社内で賃貸借契約を締結しているか。
- 消毒料、害虫駆除などの名目で、申込者から費用を取っていないか。
- 入居のしおりを作成して、しっかりしたお客様対応をしているか。
5.基本姿勢は、しっかりしているか
- 土・日曜は営業しているか。
- 管理会社の電話対応・窓口対応は元気で感じの良い受け答えか。
- 担当者が変更になった場合は、引継ぎがきっちり行われているか。
- 管理契約の中に、オーナーに不利な中途解約条項はないか。
- 管理会社に一生懸命さ、誠意、意欲を感じられるか。
6.まとめ
不動産屋・仲介業者から、管理業・サービス業へと進化してきている現在、「管理」とは集金業務、クレーム処理業務だけではありません。管理委託から賃貸経営代行へと進化し、「プロパティマネジメント」の時代になっています。